主催:MIS
後援:日本ミャンマー友好協会
協賛:科学研究費補助金20K20058(研究代表者:山口健介
先生、学生、未来のリーダーを志す全ての皆様、本日はお招きいただき、またこのような特別なイベントを企画・開催いただき、誠にありがとうございます。未来は我々とともにあり、我々は未来とともにあります。「自由」と「包摂的かつ連邦的なー人々を分け隔てなく包み込むー民主主義」が待ち受ける未来に、我々は向かっています。人種、宗教、文化、民族、性別、その他の違いにかかわらず、すべての権利が尊重され、保護され、推進される未来に、我々は向かっています。平和と繁栄と安寧に彩られた未来に、我々は確かに歩を進めているのです。自由と民主主義にその生命を捧げた多くの勇敢な人々が、全市民の心の中で希望の象徴・ヒーローとして生き続けています。ミャンマーの未来は、こうした全ての勇敢なミャンマー人とともにあるのです。独立直後の1947年2月12日、アウンサン将軍(アウンサンスーチー女史の父)と少数民族の代表の間で、パンロン協定として知られる有名な宣言が合意されました。5ヶ月後、アウンサン将軍は他の11人とともに、リーダーのウーソオとその取り巻きのテロリスト集団の冷酷な凶弾により殺されました。それ以来、毎年7月19日は民主主義と自由に殉じた御霊を追悼するために祝われてきました。
ミャンマーの歴史で確かなことがあるとすれば、人々が自由と民主主義と平和を切望していることです。それは全てを賭して独裁的な暴政に反対し、そして殉じていった幾千もの人々に思いを馳せれば明らかです。非暴力的に抗議する人々、そして自由と民主主義を擁護しようとする人々が、冷酷なる国軍の独裁者による容赦ない暴力、残虐行為、民族浄化、戦争犯罪、非人道的な愚行の被害を何度も繰り返し受けてきました。この20世紀の闇と悪夢は、軍政独裁者による更なる大量虐殺の恐怖を目の当たりにして、21世紀に生きるミャンマーの人々にも暗い影を落としています。この74年にわたり、軍の独裁者が無実で勇敢なミャンマーの人々にもたらした冷酷、惨死そして破滅は決して忘却されることはないし、この歴史が書き換えられることもありません。ミャンマーの勇敢な男女の幾千もの犠牲が、忘却の彼方に消え去ることはないのです。
皆さんご存じのように、テロのリーダーであるミンアウンフラインと彼の軍隊は、2021年2月1日のクーデターによって、5400万人のミャンマー国民にまたしても闇と死と破壊をもたらしました。クーデター以降の政情不安の中、軍によるテロのリーダーであるミンアウンフラインとその取り巻きは、1000人を超える無実のミャンマー人の男女そして子供までをも殺してきました。また、7000人もの無実の男女・子供が違法に逮捕・拘束されてきました。そうした人々には、医療従事者、活動家、教師、ジャーナリスト、そして選挙により人々に選ばれたウィンミン大統領、アウンサンスーチー国家顧問、その他の議員も含まれています。また2000人以上の人々が、大量虐殺を進める軍政によって発行された違法な逮捕状に怯え、隠れることを強いられています。そうした人々は、もっとも基本的な人権の一つである「表現の自由」を行使しただけなのです。軍の独裁者は民主主義と自由に対する「公然の敵」であり、ミャンマー国内の人と物を支配し続ける正当性は微塵もありません。だからこそ、彼らは本来武装地域で用いられる、国民の犠牲で購入されたあらゆる種類の武器を、国民の住まい、国中の村・町・都市に持ち込んでいるのです。勇敢で無実な人々が殺され、生き残るために逃げることを強いられている人々もいます。その一方でテロリストである軍を支援し、軍部が貧しいミャンマーの人々から騙し取った金を、武器と引き換えに受け取る国々があります。その武器がミャンマー国民の更なる拷問と死に用いられることを考えれば、そうした国々はこの悲惨な現状の共犯者といえるでしょう。こうした国々の行いは、厳しく裁かれることになるに違いありません。
軍の独裁、いかなる形の抑圧、そして民主主義や自由の欠如、これらを決して受け入れないことを、ミャンマーの人々は声高に明確に訴えてきました。そうした人々に過去74年拒絶されているにも関わらず、冷酷なる軍の独裁者は権力の座に居座り続けるためには、どんなに冷酷で、非人道的で、残虐な行為も厭わないことを、折に触れ示してきました。
2020年11月8日、国内そして国際的な独立機関からその透明性と正当性を認められた民主的な総選挙において、ミャンマー国民は再び自由と民主主義への確固たる希望を示しました。民主主義と自由の勝利ーそれも地滑り的勝利ーという明確な選挙結果の一方で、軍の将校らは軍系政党の大敗を目の当たりにし、それを受け入れることができませんでした。彼らは、全く証拠もなく正当性もない1040万もの「不正投票者リスト」を捏造し、無理やり人々の意思である選挙結果を覆すことに決めました。この捏造されたリストは、独立した選挙管理委員会によって事実無根とされたにも関わらず、クーデター実行の言い訳に使われ現在我々が直面している混乱と惨状がもたらされました。これまで人々に冷酷に接してきた軍が、人々の支持を勝ち取ることは決してありません。選挙の結果と同様、人々との戦いにも惨敗を喫するに違いありません。
人々が軍政による恐怖政治に反対を唱えてから、すでに6ヶ月以上が経ちました。(WFPによれば、)11月末には640万もの人々に食料が全くなくなることが予想されています。さらに、UNDPはミャンマーの人口の半分(5400万人のうち2700万人)が、年末までに極度の貧困に陥ると推測しています。軍政により煽動された暴力により、UNHCRによれば120万を超える人々が国内で移住を強いられていると言われ、半分を超える人々が新型コロナウイルス第3波により感染する可能性があると言われています。感染症の専門家によれば、現在、国内に蔓延するコロナウイルスはデルタ株が主流であり、十分な検査もないままに感染が爆発しています。できるだけ多くの人々を感染させ殺すために、ミンアウンフラインとその軍政によって「武器」として用いられているとさえ言われています。これが本当なら、前代未聞な規模での真の人道的惨事と言えるでしょう。
軍政による残虐行為、犯罪、大量虐殺があっても、我々ミャンマー国民はミャンマー連邦民主主義国への夢を諦めることも、手放すことも、投げ出すこともありません。ミャンマー連邦民主主義国では、人種、宗教、文化、民族、性別、その他の違いにかかわらず、自由、民主主義、平和、繁栄、安寧、説明責任、正義、そして民族自決が約束されるのです。手段を選ばない殺人鬼に勝利するまでは、我々は抵抗し続け、時と場合に応じて命をも投げ出すでしょう。軍政に何をされようとも、我々の希望と勇気が削がれることはありません。武器によって、我々の自由への渇望が握り潰されることもないのです。なぜなら、それは我々一人一人の心の中に深く刻まれているものだからです。平和的で力強い市民的不服従運動(CDM)に加わった国民のヒーローたちは、軍政を機能不全に陥れました。実際、軍政によるどのようなテロリズムや破壊行為よりも、CDMの方がはるかに力強いのです。軍政による武器を持たない平和的な市民に対する殺人兵器の使用が始まっても尚、全国展開する抗議行動は力強く続いています。Z世代により率いられた、一連のボイコット、ストライキ、その他の運動も大胆に展開されています。そしてこれらの運動こそが、これを最後として、圧制と独裁者の犯罪に終止符を打つためのもっとも有力な方法の一つなのです。自由と民主主義を求める運動と希望、人々に沸き起こる熱情は、決して下火になることも鎮火することもないことがわかるでしょうか。最後に勝つのは、我々なのです。若者による民主主義と古臭い独裁主義の争いにおいて、民主主義の必勝は自明でしょう。希望の光は権威主義の闇を飲み込み消し去るでしょう。ミャンマー国民は勝つ。そしてテロリストの圧政に再び屈することは決してありません。
民族武装組織(EAO)出身の自由への闘士、人民防衛軍(PDF)、そして市民防衛軍(CDF)は、国を支配するテロリストである国軍から国を取り戻し防衛するためのヒーローとして立ちがりました。無実のミャンマーの人々に日々テロリズムを続ける冷酷な軍部に対峙して、ヒーローたちはその家族、友人、隣人、村々、町、都市を守るため命を投げ打っています。民主主義と自由のために、勇敢なヒーローたちは命を捧げているのです。彼ら彼女らへの最大限の敬意と支援は、ミャンマー国民からのみならず、平和と繁栄、民主主義を希求する世界中の全ての国から注がれるに値するものです。
歴史を振り返っても、我々は今、もっとも闇深い暗黒の只中にいるのかもしれません。しかし同時に、未来を構成するべき全ての組織(2020年選挙で選出された議員、民族武装勢力、市民社会組織、その他多くの政党)が一堂に会した政府ーNUGーが史上初めて誕生しました。我々の最大の強みは、「多様性の統合」です。何よりも軍部の独裁に反対して、ミャンマー国民は一つに団結しているのです。これを最後にミャンマーの国土から軍部の独裁を放逐し、ミャンマー国民皆に自由、平和、安寧、繁栄、そして民主的な権利を永続的に約束するミャンマー連邦民主主義国を建設するまで、我々は団結し続けるでしょう。ミャンマーの未来に、軍の独裁者がつけいる隙はないのです。未来は全国民の自由と民主主義で充ちているのです。この未来をミャンマー国民がすぐにでも勝ち得るために、世界中の民主主義国家は力を合わせできる限りミャンマー国民を助けねばなりません。ぐずぐずしている暇はないのです。美しく繁栄したミャンマーの未来のために、今こそ平和と民主主義を重んじる同志が立ち上がり力を合わせる時なのです。多くの人命が無駄に失われる前に、我々が平和と民主主義を重んじる同志から必要としているのは現物による支援です。必要な時にそばにいる友こそ本当の友。民主主義と平和を達成した暁には、美徳のために立ち上がってくれた友に我々は忠誠を誓うことでしょう。
我々ミャンマー国民は、自由で民主的な国々からなる国際社会による、我々の意思と選挙結果の支持を、早急かつ本当に必要としています。そのためには、ミャンマー 国民を代表する唯一の正統な組織として、民主的に選出されたNUGが公式に承認されることが必要です。民主的に選出されたNUGの公式承認に国際社会が手間取る間にも、多くの無実な市民が軍政に殺されている事実があります。これ以上の流血、内戦、軍部による更なる大量虐殺を食い止めるのは、国際社会の責任でもあります。そのために皆さん、我が国民の意思を公式に承認し、ミャンマーの自由と民主主義の平和的な擁護者を支援していただきたいと願います。
現状では新型コロナウィルス感染症に関して、ワクチンや酸素と合わせ大規模な人道的支援を必要としています。どんなに水際対策をしようとも、この感染症に国境は関係ありません。ミャンマー国内における人道的危機は、このまま放置されれば、グローバルな危機に必ずや繋がり、世界中の国の健康と福利の脅威となります。国連安全保障理事会はミャンマーにおけるコロナ危機が地域そしてグローバルな危機につながらないように責任ある行動を先導するとともに、ミャンマーがウィルスの温床として急速に成長していることを宣言しないといけません。さらに悪いことには、市民のために感染症の対策と予防に全力を傾ける医療従事者に対して、軍政が積極的に攻撃を仕掛け虐殺していることです。世界的なパンデミック下で、医療従事者への明確なテロリズムが行われているのです。これは、世界的な停戦および最前線で感染症と闘う医療従事者の保護を求めた国連安全保障理事会第2565号決議に明確に違反しており、到底受け入れられない愚行です。また、軍政はアセアンが提示した合意5項目も取り合わず、さらには国際社会の批判も意に介していません。だからこそ、軍政は今ある武器に加えて、コロナウィルスをも武器にしようとその検査を十分行っていないのです。そしてクーデター前には感染拡大を押さえ込んでいた民主的に選出された政府を追放しようとしているのです。事実、ミャンマーはワクチン接種を早い段階から始めた数少ない国の一つであり、クーデターさえなければ今頃国民の20%以上は接種済みのはずでした。したがって、現在国内で第3波として爆発的に広がるコロナウィルスデルタ株、そして酸素、墓地、火葬場、調剤を日々求める人々の長い行列の直接的な責任はクーデターにこそあるのです。軍政は言葉に尽くせない痛みと苦しみ、そしてミャンマー国民への死と破滅をもたらしました。
国連は世界中の国々と人々の福利を増進する責任があります。グローバル市民の一員であるミャンマー国民に死と破滅をもたらしている軍政とその取り巻きに対して、国連を構成する国際社会は足並みを揃えて標的を定めた実効的な制裁を科す必要があります。軍政と取り巻きへの金と武器の流れは完全に遮断されなければなりません。さもなくば、無実のミャンマー国民に更なる苦痛、痛み、死、そして破滅がもたらされることになります。国際社会と世界中の責任ある政府は団結して、ミャンマーにおけるテロリズム、人道に反する犯罪、戦争犯罪、流血を食い止めるためにできる限りのことをしなければなりません。過去74年間、軍の独裁者たちはミャンマー国民のための国際的援助や開発基金を自らの野心的なプロジェクトや武器購入のために着服してきました。そして彼らは自由と民主主義のみならず、支援金、富、そして天然資源をも国民から横領してきました。
数日前、クーデターそしてテロリストである軍部のリーダーであるミンアウンフラインは自らを首相に任命しました。これは2020年11月8日の自由で公正な選挙で投票した3700万の有権者の総意と反対で、それを完全に無視する行為でした。なぜただの1票が、国民の3700万票よりも大切にされ重みを持つのでしょうか?これが民主主義なのでしょうか?このようにして歴史上何度も、クーデターのリーダーや軍政は民主主義の公然の敵であることを示してきました。そしてその都度、ミャンマー国民は民主主義と平和を愛することを示してきました。世界中のどの国も大量虐殺を進める軍政を支持すべきではないのです。そのような国があったならば、そうした国自身が直接的に民族浄化、戦争犯罪、人道に反する犯罪、虐殺、そしてテロリズムに手を貸しているとみなされることになるでしょう。冷酷な軍政によるミャンマー国民の虐待が常態化することは決して許されることでもないし、受け入れられることもありません。無実の市民、男女、そして子供ーすべての職域、民族にまたがる良心ある人々ーの虐殺、強制的な飢餓、違法な大規模監禁や移住、無実の市民に対する化学物質や感染症の武器転用は決して受け入れられないし常態化されてもならないのです。
自由と民主主義、平和と繁栄、平等と民族自決、包摂と連邦ー我々ミャンマー国民はこれらの価値を信ずるものであります。血に染まった我が祖国の大地から、軍の独裁者をこれを最後に放逐せねばならないのです。民主的な文民政府の管轄下にある包摂的な連邦軍を以って国軍に代替させるべきなのです。我々の要求は明確であり、その決意は堅いのです。我々ミャンマー国民は、ミャンマー国内のすべての人の人権・市民権と合わせて、連邦民主主義の原則および価値に則り包摂的かつ永続的な憲法を起草します。この憲法と統治は、国民とともにあります。我々の世代だけでなく将来にわたるミャンマー全国民の利益に最善を尽くそうとする人々によって担われることになります。我々ミャンマー国民は連邦民主主義を構築します。そこでは、立法、行政、司法が分立し独立して機能します。また、平等と民族自決の原則に基づき、民主的に権力を分散させます。ミャンマー全国民の権利は、その人種、宗教、民族、文化、性別、地位、その他の差異にかかわらず、平等に保護され、尊重され、推進されます。我々は力をあわせ、軍の独裁とそれがもたらす闇を打ち破り、代わりに民主主義の光を灯します。希望が絶望を覆し、自由が圧政を打ち砕き、善意が悪意を駆逐するのです。
我々は決してくじけない。決して休まない。痛みと苦しみ、死と破壊をもたらす大量殺戮軍の独裁がこの地球上から霧散しない限り、決して降参しない。平和、繁栄、自由、民主主義、安寧、平等に彩られた、輝かしい未来を共に築こうではありませんか。軍政は国民への強制力を日に日に失っています。闇の向こうの光は、我々ミャンマー国民の目前にあるのです。本日は、お招きいただきありがとうございました。神の御加護を、ミャンマーに栄光あれ!




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